農学を語る:「よりよい品種を作ること」を中心に

2023.10.27 (金)

農学を語る:「よりよい品種を作ること」を中心に

名前、所属

ダム
東京農工大学農学専攻生物生産科学コース生物生産科学プログラム

研究テーマ

現在私はイネの種子休眠性の研究をしています。種子休眠性は、種子が十分な発芽能を持ち、かつ発芽好適条件下においても発芽しない現象のことです。種子休眠性を制御できれば、収穫前に発芽して米の品質を下げる「穂発芽」を防いだり、種まき時に発芽をそろえたりすることができ、農業上重要です。

お客さんへのメッセージ

植物の品種と聞いて皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか?「コシヒカリ」等の米品種でしょうか?それとも色や形に多様性のある花の品種でしょうか?「シャインマスカット」等の果樹品種でしょうか?今回はそんなより良い品種を作るための学問、「植物育種学」の観点から品種作りを語ります。