史料にみる怪異〜京都を中心に〜

2024.6.01 (土)

史料にみる怪異〜京都を中心に〜

お名前、所属先、研究テーマ

仲町六絵
放送大学大学院修士課程人文学プログラム修了・小説家
 室町時代の京都(金閣寺や銀閣寺が建てられた時代)で、海外からの輸入品がどのように扱われたのかを研究している小説家です。昔は輸入品を唐物(からもの)と呼びました。室町時代の皇族が書いた『看聞日記』には、唐物を勝負事の景品にしていた様子も記されています。景品としての唐物を見れば当時の身分制度が詳しく分かることを修論のテーマにしました。これからも『看聞日記』と室町時代の社会の仕組みを研究していきます。

イベントテーマ

「史料にみる怪異と不思議な出来事」
室町時代や平安時代の日記から、「怪異」と記された出来事や不思議な出来事を紹介し、当時の生活に迫ります。歴史学において「怪異」は、単なる不思議な出来事とは別の意味を持ちます。簡単に言えば、神秘的な存在からの警告だったのです。たとえば屋敷内に雉が侵入したとか、几帳の上にカラスが群がっていたとか。他にも、まるで小説みたいな狐の話など。

バーテンダーよりお客様へメッセージ

おかげさまで小説家デビュー13年を迎えました。
修士号取得から1年あまり経ち、語る力と研究初心者としての興味を併せ持つ生活にも慣れてきました。
不思議な出来事と歴史にまつわるファンタジー小説を書いてきた立場から、『看聞日記』(室町時代)や『小右記』(平安時代)などに記された不思議と怪異をご紹介します。
おいしいほうじ茶とささやかなお茶菓子を用意してお待ちしております。

SNS

https://twitter.com/karakusashuzai